ロンダルキアの住民達

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「この肌は生れつきだ。」 「へぇ?」 頬をつねる手は小さい…。でも、違和感を感じた。子供にしては力があり過ぎるつねりなのだ。 「いてて…もういいだろ。」 「ごめん、いきなりつねり過ぎちゃった。」 離してくれたときは、頬には痛さしか残らなかった。 「お前達が、悪魔なのか?」 二人とも首を縦に頷くと、不良の男は十字架のペンフレンドを、女の子は胸の辺りに付いていたコウモリのバッジを、それぞれ外した。 不良の男は、豚鼻の猿のような魔物に変わり、女の子は、巨大な一つ目の巨人になった。
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