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数日後――――
月菜は体調を崩し
学校を休んでいた。
前の夜にきたメールの仁の言葉が
気になって仕方なかった
『星野……俺.明日半沢に言う。もし…俺に何があっても……星野は気にしないで』
『何があっても……てどうゆう意味?』
仁くんは
一体何をしようとしているの…?
『星野が争い事や…喧嘩が嫌いなのはわかってる。けど……今回は俺…』
まさか―――――
仁は月菜のコトになると
見境がなくなってしまう
1年の頃も
月菜に付きまとう男子を
殴り続け救急車を呼ぶ騒ぎを起こしていた。
2年生になってからも
その男子を仁の友達と3人で追いかけ回し
3階の窓の外まで追い詰め
一歩間違えたら
死亡事故に繋がる
大騒ぎを起こしていた。
親が全員呼び出され
初めは絶対理由を口にしなかった仁だが
月菜に付きまとっている男子でムカついてやったと
色んな生徒が仁をかばい話したおかげで先生の知るところとなり
事実かどうか確認する為に
月菜と月菜の母親も
学校に呼び出された。
『仁くん…ダメだよ!喧嘩は』
嫌な予感がして
月菜は仁にそう言った。
『……ごめんね。場合によっては…そうなるかも』
『ダメだよ。仁くん!!』
『…………ごめん』
月菜の言葉が届いたかどうか……
私には一度も怒ったコトないけど
喧嘩をしてる仁の姿は学校で見たことはある。
人が変わったような仁の姿を
今日…またあんな騒ぎになったら………
月菜は思い切って
仁の昔からの親友2人に
もし仁が喧嘩したら止めてもらうようにメールで頼んだ。
『わかった。大丈夫だから。星野は気にすんな』
半沢とのコトを全て知っていた隅田から返信がきた。
仁も背が高くて大柄だけど
隅田たちも大きいから
何とか止めてくれるよね
お願い
喧嘩なんかしないで
月菜は横になりながら
ひたすら願った―――
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