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キーンコーンカーンコーン----
授業の終わりを告げるベルが鳴り、教室はいつものように騒ぎ始めた。
「はぁぁ…終わったぁ…」
奈津美は立ち上がり、カバンに教科書を詰め始めた。
「後は、部活だけだね。」
隣の席の仲村由香が話しかけてきた。
彼女とは中学校から一緒の友達だ。
「そうだね、今日は久しぶりにちゃんと絵を書いてみようかなぁ!」
奈津美の入っている美術部は人数が少なく、かなり活動も自由である。
「……あれ?」
奈津美がいきなりロッカーをあさりはじめた。
「どうしたの?」
由香が聞くと悲しげな顔で、奈津美が見てきた。
「絵の具がないの!新しく買ったばっかなのに…」
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