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そんなこんなで駅まで歩き電車に揺られること三十分。
比較的家から近いこの学校が、私が通って二年目になる高校だ。
特筆すべきこともないままとっとと教室に足を踏み入れる。
と―――
「緋南ちんおっはよー!」
元気のいいロリヴォイスと共に何かが砲弾のよろしく私の腹に突っ込んできた。
あまりの衝撃にカエルを押し潰した様な淑女にあるまじき悲鳴が口から洩れたが、
その何かはそんな悲鳴を気にも留めずに私の腰に手をまわすとその額を鳩尾にぐりぐりと―――
ってイダダダダァ!
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