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「緋南ちん、緋南ちん。あたしの頭がミシミシ!って、人体から出ちゃいけないような音を出してるよっ?」
「そう、それはよかった。」
「緋南ちん、緋南ちん。首がすっごく疲れてきたよっ?」
「そう、それはよかった。」
ちょっと涙目になっている女の子に向かって私は優しく笑いかけて一言、
「大丈夫。一命だけは取り留めるように加減する」
「そんな一命以外はぜんぶ取りこぼすようなミギャアアァァ!!」
ギリギリギリギリギリギリギリッ!
「待って緋南ちん!頭がっ、頭が割れちゃう!!」
「そう、それはよかった。」
クラスメート達が惨劇に目を背ける中とりあえずアイアンクローを続ける私だった。
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