28人が本棚に入れています
本棚に追加
「さぁて、お前らのお手並み拝見と行きますか」
隊長が張り切っている
「えっ?やりあうんですが?」
守が言うと同時に
「イッヤホー!いっくよ~!」
あかりは急に加速した
「待って、あかり」
瑞季が後を追う
「ハッ!訓練だからって手加減はナシダゼ!」
ロイは二人を追った
「おいおい…いいか!どちらかの後ろをとった奴が勝ちだ、いいな!」
「りょーかい」
全員、分かったような口調で言った
「ったく…しゅうがねぇな!」
守は急旋回した
「ほらほら、後ろが、がら空きダゼ!」
「…どっちがかな」
「ナイス!瑞季!」
「…グッ」
瑞季はあかりに向かって親指を立てた
ロイはまんまと引っ掛かた
「クソ…」
「瑞季~、後ろ~」
守は見逃さなかった
「あ…」
「守!ズルい!」
あかりが文句を言った
「ズルいもなにもないぞ実戦じゃあお前ら全員お陀仏だぞ」
「うっ…」
三人は黙り込んだ
「その通りだ、お前ら」
隊長が続けた
「遊びで飛んでもらっちゃあ困る、自分の身は自分で守れ」
「…了解」
その日の訓練は終わった
最初のコメントを投稿しよう!