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「――よしっ!……と。」
プリントアウトされた書類にざっと目を通し時計を見ると、ちょうど22時になったばかり。
(後は纏めるだけだし、ちょっとだけ休憩してこよう。)
思ったより早く終わった事に嬉しくなって、私は財布を手に取り休憩スペースへと向かった。
廊下へ出ると、ヒールの音が無駄に響く。
(他の部署の人たちもほとんど帰っちゃってんだろうな…)
フロア全体が静まりかえって人の気配がしない。
休憩スペースにある自動販売機の明かりに少し安心して、ココアのボタンを押す。
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