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────暗い空間……周りには何もなく、たった一つ大きな檻があった
その檻の中には男が座っている。
体には鎖が繋がれていた
「………もう少しだ……もう少し………」
男は小さく呟いた
「……もう少しで……闇が……俺が自由になれる…」
ククッと軽く笑った。
「さて……そのときはどうするのかな………少年」
男はその『少年』に向かって深紅の瞳を鈍く、鋭く光った………。
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