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結婚に向け忙しくしていたある日、実家に手紙が届いた。
宛名面には住所が書かれておらず、私の名前だけが書かれていた。
差出人は書かれていなかった。
開けてみると、それはイサムくんからの手紙だった。
私がケータイ番号もアドレスも変更したから連絡が取れず、仕方なく手紙を書いて郵便受けに入れたのだろう。
内容は『奥さんと離婚調停をしている。彼女の異常性を証明するために、証言してもらえないだろうか?』というものだった。
更に『ゆうちゃんと以前のように話せたらと思うけど、僕にはそんな資格がない…』とも書かれていた。
『あんな仕打ちをしておいて、よくそんなこと言ってこれるな』と思った。
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