因果応報

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私にはもう、イサムくんへの想いは全くない。 もちろん、今の幸せを壊したくないから、イサムくんのお願いを聞くことはできない。 でも、それがイサムくんじゃなくても、私が動くことで助かる人がいるのに何もしないというのは、人としてどうなんだろう? モヤモヤした気持ちが胸の中で渦巻いていた。 何もしないことは大前提で、私の考えが人として間違っていないかアツシくんに相談してみた。 (アツシくんにはイサムくんの事は既に話してあったので…) 「放っておけばいいよ。お前いくつだ?って言ってやればいいよ」 という返事だった。 その言葉を聞いて、『なるほど!』と思った。 だってイサムくんは私より8つも年上だった。 いい大人が、自分が足蹴にした人に助けを求めるなんておかしい。
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