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「つか、学校行くぐらいで可愛くする必要ねぇじゃん。」
突然、不機嫌な声になった。
「いやいや、外に出るのにスッピンもないでしょ。」
そう答えて電源を入れたアイロンを手に取り髪を巻き始める。
「そんなこと言ってどうせ男によく見られたいんじゃねぇの?」
「……」
「聞いてんのかよ?なんだよ俺よりイケメンがいんのかよ?」
「……。」
ヤキモチ丸出しの星弥を鏡越しに見た。
時間がないので軽く巻いてアイロンの電源を切り置いた。
「星弥……ヤキモチは嬉しいけどクドイよ。」
星弥の方を見て笑顔で言うと
「な、ヤキモチじゃねーし!お前みたいなブス誰も見ねぇよ!」
顔を真っ赤にして、仮にも彼女である私を全力でけなす星弥。
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