第1話

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「つか、学校行くぐらいで可愛くする必要ねぇじゃん。」 突然、不機嫌な声になった。 「いやいや、外に出るのにスッピンもないでしょ。」 そう答えて電源を入れたアイロンを手に取り髪を巻き始める。 「そんなこと言ってどうせ男によく見られたいんじゃねぇの?」 「……」 「聞いてんのかよ?なんだよ俺よりイケメンがいんのかよ?」 「……。」 ヤキモチ丸出しの星弥を鏡越しに見た。 時間がないので軽く巻いてアイロンの電源を切り置いた。 「星弥……ヤキモチは嬉しいけどクドイよ。」 星弥の方を見て笑顔で言うと 「な、ヤキモチじゃねーし!お前みたいなブス誰も見ねぇよ!」 顔を真っ赤にして、仮にも彼女である私を全力でけなす星弥。
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