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「きゃー」
扉を開くなり黄色い声が響く。
あまりのうるささに片目をとじ眉間にシワを寄せる星弥を苦笑いして見た。
「久しぶりぃ!星弥。」
私と星弥の周りにわっと集まる女の子たち。
「誰だお前、呼び捨てにすんな!」
人気アイドルは格好のターゲット。
噂がたてば自分の名前も出るようになるから。
あとは……星弥のカッコよさにやられた子達もいるかな。
「邪魔どいて……行こ聖羅。」
クイッ
そう言って私の肩を抱いて周りの女の子たちを無視して歩く星弥。
ドキッ
なんかこういうのっていいかも……
何て思ったりしたのは内緒。
「あ~星弥~!」
女の子たちの残念そうな声を後ろに聞き席についた。
「おはよう、聖羅、星弥。」
「おはようー幸人。」
「よぉ。」
この声をかけてきた人物は光井幸人。
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