第1話

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私の幼なじみで俳優。 両親も父が俳優と母がモデルの二世。 子役っていうか、喋れない時からテレビに出ているから芸歴は私たち3人の中でも一番長い、年齢=芸歴。 「星弥が朝から来るなんて珍しいな。」 幸人がからかうように言う。 「うるせぇ。お前が聖羅に手ぇ出さねぇように見張りに来たんだよ。」 幸人に舌を出し答えて座っている私に後ろから抱きつく星弥。 「嘘ばっかり、なんでわざわざケンカ売るの?」 ため息混じりに星弥に注意する。 「いいよ、僕、気にしてないし。」 私と星弥を見て笑って言う幸人。 あぁ……いい人。 クイ 一人感動して幸人を見ていると突然、顎を上に向けられた。 「?」 おのずと目も上を向き後ろにいる星弥が私を覗き込んでくるので見つめ合う私たち。 「…………。」
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