第1話

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「何よ?」 「……」 「星弥、やめてあげなよ。」 見兼ねた幸人が注意する。 「なんだよお前……」 そう言ってブスッとした顔をする星弥。 「てか、首疲れるから。」 私の顎をつかむ手を離した星弥は仏頂面。 「今日は最後まで授業受けてくの?」 幸人が私たち二人に聞く。 「私は勿論。」 「じゃあ、俺も。」 私が答えるのを聞いて星弥も間髪入れず答える。 「仲がよろしいことで。」 幸人は私たちの2人を見て微笑む。 「そういう幸人は?」 幸人にも聞いてみた。 「撮影あるけど夜だし最後まで受けてくよ。」 「あ!じゃあ、一緒に帰ろうよ!」 「は?何言ってんだ聖羅!」 慌てた様子で私に怒鳴る星弥。 「いいじゃん。星弥、3人で帰ろうよ?」
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