第1話

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ブーブーブー 携帯のバイブ音が響く。 「あ、私だ。」 制服のポケットに入っている携帯を取り出した。 「はい?」 「あ、やっと出た。今日急に雑誌の取材が入りました!学校終わる頃車で迎えに行きます。」 ツーツーツー 耳に響く通話が切れた時の機械音。 「え!?嘘でしょ?浅田ぁぁぁぁ!」 通話が切られた携帯に怒鳴る私。 「浅田って……あのマネージャーの?」 星弥が聞いてくる。 「仕事でも入った?」 幸人が私の様子から察して聞いてきた。 「うん、今日一緒に帰れないや……」 あからさまに落ち込む私に二人とも苦笑いをするしかないようだ。 「ま、そんなもんだって。元気だせよ!」
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