第2話

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来るのかよ! 心の中で星弥にツッコミを入れつつ本当は嬉しくて顔が緩んでいる。 だって…私が朝言ったこと覚えてくれてたんだもん。 メールか電話しろって言ったこと… あの星弥がそんなことを覚えていてくれたのが嬉しくて疲れも一気に吹っ飛んだ。 「浅田さん。後どれくらいで着く?」 寝転んでいた体を起こし浅田の横に顔を出して聞いた。 「いきなり元気ですね…。」 苦笑気味。 「いいから、どれくらい?」 声のトーンも自分で聞いていて楽しそうだ。 「今日はちょっと混んでますよ?大体~あと、30分くらいですかね。」 浅田が自分の再び左手につけている腕時計と道路を見て言ってきた。 「30分かぁ…まぁ、それくらいかな。」 「何がですか?」
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