第2話

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「てか、何で声かけないのよ?」 星弥の不振な動きに対し聞く。 「ストーカーごっこ?」 首を傾げ可愛らしく言う星弥を睨む。 「ごめんなさい、嘘です。聖羅見たら思わず抱きしめててこれは悲鳴あげられるかもしれないと思って口塞いでみた…的な?」 最後にウィンクで誤魔化す星弥。 パーカーのフードを深く被った星弥はパッと見、不審者。 「もう…」 思わず抱きしめた…なんて何だかんだ嬉しいんだもん。 オートロックのマンションなので鍵を指して自動扉を開いた。 エレベーターに乗り込み最上階のボタンを押した。 「…取材どうだった?」 「ん~まぁ楽しかったよ。でも、早く星弥に会いたいなって思ってた。」 星弥を見て微笑んだ。 「そっか…」 素っ気ない返事。 あれ、でも顔真っ赤だよ?
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