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チャプン
「ハァ…疲れた。」
湯船に浸かり目を閉じ呟いた。
でも、今日は星弥がいたから少し元気になったかな。
「クスクス」
思わずもれてしまった笑い声、慌てて口をおさえ浴室の扉の方を見た。
星弥がいないことを確認して安心する。
再び目を閉じ星弥と初めて出会った日を思い出していた。
『俺の名前は真山星弥、お前は…聖羅だっけ?よろしくな!』
そう言って星弥は笑顔で私に手を差し出した。
『よく知ってるね?私の名前。』
『あ~さっき聞いた。ハハ。俺これ初主演なんだ。』
無邪気に笑う星弥から醸し出される雰囲気はとても人懐っこい感じだった。
星弥…
私ね…
多分あの時からずっと…
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