452人が本棚に入れています
本棚に追加
「……だー!」
暫くの沈黙の後、力の抜けた声が聞こえ私の上に星弥が被さる。
「ちょっと!」
いきなり上に被さってきた星弥に怒鳴った。
「今は…聖羅を抱きしめたい…。」
そう言って私の背中に腕をまわし私を優しく抱きしめる。
トクン
こういうところで星弥の愛を感じる。
すごく私を大事にしてくれてて…
星弥の腕の中は一番安心できる。
「スー…」
「え、聖羅?」
抱きしめていた聖羅から寝息が聞こえて名前を呼んだ。
「ン…スー…」
一瞬反応したけれどまたすぐ寝息が聞こえた。
「…マジかよ。」
聖羅の上に被さっていた俺は聖羅の横に転がった。
「バーカ」
気持ち良さそうに寝息をたてる聖羅のおでこに軽くデコピンをした。
最初のコメントを投稿しよう!