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「俺を見ろよ。」
耳元で囁く星弥。
ビクッ
「ちょっと……ン!」
私が星弥の目を見た途端、星弥は私の口を塞いできた。
「ン……せい、や……」
不意に洗面所の鏡に映る自分と星弥がとても、いやらしく見えて恥ずかしくなる。
「……聖羅、その顔ちょーそそる。」
やっと解放したかと思うと星弥は意地悪な笑顔で微笑む。
「バカ……」
「照れんな、照れんな。」
そう言って私の頭をポンポンと撫でる。
洗面所から出た私たちはリビングに向かう。
「あ、星弥今日どうするの?私、学校行くよ?」
「え!?行くのかよ?」
「行くよ。」
テーブルに置いてあるリモコンを手に取りテレビの電源を入れふる。
《……でしょう。これからの活躍にも注目です。みなさん、今夜のドラマも要チェックですよよ!》
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