第1話

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「俺を見ろよ。」 耳元で囁く星弥。 ビクッ 「ちょっと……ン!」 私が星弥の目を見た途端、星弥は私の口を塞いできた。 「ン……せい、や……」 不意に洗面所の鏡に映る自分と星弥がとても、いやらしく見えて恥ずかしくなる。 「……聖羅、その顔ちょーそそる。」 やっと解放したかと思うと星弥は意地悪な笑顔で微笑む。 「バカ……」 「照れんな、照れんな。」 そう言って私の頭をポンポンと撫でる。 洗面所から出た私たちはリビングに向かう。 「あ、星弥今日どうするの?私、学校行くよ?」 「え!?行くのかよ?」 「行くよ。」 テーブルに置いてあるリモコンを手に取りテレビの電源を入れふる。 《……でしょう。これからの活躍にも注目です。みなさん、今夜のドラマも要チェックですよよ!》
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