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どうやら私の視線に気づいてて気づかないフリをしていたようだ。
「……そうだよ」
私がそう答えると星弥は面喰らったような顔をした後だんだん真っ赤になっていった。
「だ、だろうな」
ソファの後ろに立っていた星弥は私の横に座り顔を背けた。
私には後頭部しか見えない。
「あ!」
いきなり声を出した星弥。
その視線を追うとまたもやテレビ。
「ぅ、わ!」
ガタッ
「ダメだ。」
私が慌ててテレビのリモコンを取ろうとしたら星弥が右手で抑えてきた。
テレビに映っていたのは……私のCM。
これはコンタクトレンズのCMで顔のアップが多い。
「なんかCMの方が可愛いな。」
笑顔で意地悪を言う星弥。
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