第2章

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それを聞いた春夫は特に悩む様子も見せず、むしろ喜んでいるようだ。 「そうかそうか、私はぜひ歓迎したいところだ。その…和香といったか、年はいくつなんだ?」 彼の言葉は、意味以上に何かを期待するような感じだった。 「ありがとうございます。年は今年で小学校にあがりますので、お嬢さまと同じの…7つです」 「うむ。それなら優と遊び相手になればいいのだが。ほら、優は外に出たがらないから」 「…そうですね。」 海白優は事故で母親を亡くし、ショックで彼女自身の言葉も失ってしなってから引きこもりがちになってしまった。
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