第2章

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父親の春夫はそれを気にかけて、智貴の孫娘と仲良くしてくれればいいと思っていたらしい。 「そうだ智貴、お前もここに住み込みで娘も連れて来るといい。ちょうど部屋も余ってるし、子供と2人暮らしと言うのはなかなか大変だろうから」 智貴は彼が妻を亡くした自分の事をよく考えてくれていることは重々承知だった。 それに、今後の和香の未来の事も考えると提案を受け入れざるを得ない。 しかし、今は亡き妻と過ごした家を離れるのは心が締め付けられた。 「では、お言葉に甘えて…」
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