凍てついた鋼

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「ヒース…ヒース・ヴォルト・アクアリーフ…!」 美しい金の髪を雪風になびかせ、ヒースは深い紫の瞳を細めた 「フルネームで覚えて貰えてるなんてモテモテだねヒース!」 立ち止まり狼狽している兵達を何人か撃ったルーウは、口の端に付いた帰り血を舐め、ヒースへと笑顔を向けた 「後はアンタを含めて30人ってトコロかな?」 「きっ、貴様ぁああああ!!」 首を傾げて言うルーウにある兵が剣を抜き、斬りかかっていった 「止めろ!」 ジャスカが叫ぶと同時に、風を切る音がして、兵は首と上半身、下半身の3つに斬られてルーウの数歩手前に沈んだ ジャスカ達が音のした方を見ると、ヒースが幅広の剣を抜き、それをルーウを狙った兵に向けていた
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