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アクアリーフ領から東へ行った所に位置するリシリ渓谷では、今まさに戦争が繰り広げられていた
アクアリーフの相手のディクローズ王国の兵達は魔綱機の前に一人、また一人と倒れていく
その様子を高台から見下ろしている二人の青年の姿があった
寒冷地用エアバイクに腰掛け、黒いコートを身に付けているのは、アクアリーフ帝国次期皇位継承第一位のヒース・ヴォルト・アクアリーフ
その傍らには同じコートを着て、ゴーグルを着けているのはヒースの幼なじみであり彼に従う兵士、ルーウ・エルドラ・セカンツである
「あーらら、もう抵抗する力もありませんってヤツ?撤退していくよー」
腰に手を当てながら撤退していく兵を見てルーウはヒースへと視線を向ける
「逃がすな、一人残らずだ」
通信機を片手にヒースは眼下の魔綱機達へと指令を飛ばす
指令を受けた魔綱機達は撤退するディクローズの兵を追う為にその脚を速めた
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