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「わーおサディスティック!」
「馬鹿が、今回はディクローズ精鋭部隊ジャスカ隊の殲滅だ、今ここで始末すればディクローズは打撃を受ける」
「ふぅん、その精鋭部隊サマをこんな前線に置くなんてどうかしてるね」
俺なら城に防衛として置くけどなー、と呟きルーウは雪に刺し立てていたエアボードを抜き、スフィアへと魔導を込める
「何処へ行く?」
通信機をしまい、ヒースは問いかけた
「何処へってジャスカ隊の所にさ、このままじゃ逃げ切られて渓谷を突破されちゃうし、ほらほら挟み撃ちってヤツ?」
エアボードに乗り、それがゆっくりと空中に浮くとルーウは魔綱機と同じ素材で作られた左足の義足を軽く叩き、ヒースへと軽く手を振った
「俺の左足やヒースの右腕、魔綱機達が凍っちゃわない内にカタを付けて来るよー」
「……全く…」
斜面を滑り降り、逃げるジャスカ隊に突っ込んで行ったルーウを見て、ヒースはゆっくりとため息を吐いた
首に下げていたゴーグルをかけるとエアバイクのハンドルを握った
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