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私「ねぇ、どこ行くの?」
シズル「お札貰いに。」
私「お札?」
シズルの唐突な答えに私は驚き聞き返した。
シズル「あんたん家にいる人上げるのに、必要なんだ。」
私「私ん家にいる人って?」
私は薄々気付いていながらも、聞き返した。
その反面シズルがなぜ知ってるのか、不思議だった。
シズル「あんたん家の廊下にいる人。今ならまだ大丈夫だけど、これから影響出てくるから、今のうちに上げてあげないとね。」
私「…見えるの?」
シズル「…見えるよ。あんたも見えるんだろ?」
私は首を横に振る。
私「私は何となく、白装束の女の人が立ってる気がするだけ。」
シズル「あんたは目で見るんじゃなくて、感じる人かもね。」
シズルの案内で神社に着いた私たちは、参拝しお札を買った。
シズル「家帰ったら、この2枚のお札を、その人がいる廊下の柱と、キッチンの柱に貼って、盛塩とお酒を奉って、般若心経3回唱えて。」
私「般若心経なんて知らない。」
シズル「…」
シズルは少し考えて、歩きだし、神社を後にした。
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