シズル

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次に向かった先は仏具屋さん。 -こういう所あんまり縁のない所なんだよね。- シズルが何やら店員と話数珠を出してもらっていた。 -シズルって学校で見るのと全然雰囲気違うなぁ。なんか学校じゃ皆に一目置かれてるし、オーラが違うし…- シズルのそばに行くと シズル「これつけて。」 数珠を渡された。 黙って私は手首に付けた。 シズル「どう?」 私「…わかんない。嫌な気はしないけど。」 シズル「…これください。」 シズルは数珠と般若心経の本を買うと店を出た。私は後を追う。 -何も言わないから着いて行くの大変- シズル「はい。」 シズルは今買ったものを私に渡した。 シズル「ここから一人で帰れるよね?」 私「うん。あなたはどうするの?」 シズル「私は約束があるからここで。」 私「わかったわ。じゃまた明日。」 シズル「じゃあね。あっ、さっき言ったこと実行してね。それからその数珠はずっと着けてて。」 それだけ言うと、シズルは人込みに消えて行った。
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