シズル

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台風みたいなシズルと別れ、私は家に帰った。 私「ただいま」 母「遅かったわね」 私「うん」 私は早速シズルに言われた通り盛塩とお酒を適当な入れ物に入れ、お札をキッチンと廊下に貼った。 母「何事?」 怪訝そうに母が声をかけて来た。 私「うちに幽霊がいるの。その人今は大丈夫だけど、これから影響でるから、今のうちに上げるの。」 母「…」 私「お母さん感じない?廊下に立ってる女の人。」 母「…」 母も感じてはいたはずだ。でも感じるだけで、気のせいにしていた。見えるわけじゃないから。 私も母と同じ、気のせいだと自分に言い聞かせていた。 母「あなたに出来るの?」 私「わからないけどやってみるわ」 母はそれ以上何も言わずに、私の納得行くように好きにさせてくれた。 今日から私に出来るかどうかわからないけど、シズルを信じて浄霊?しようと般若心経を詠みだした。
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