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保健室
“ガラガラ”
「失礼します…って…ぇ…蒸さんっ!?。」
蒸さんと呼ばれた人物はにっこり笑い。
イスに座っている。
「待ってたでぇ。和水。」
「あ…ぇっ…何で蒸さんがここにいるの?」
…蒸さんは、前世での俺の上司にあたる。
…懐かしいとか、嬉しいとか…
…色々な感情が入り混じった中、驚きが一番最初に口からでた。
健康診断や月1の採血など、面倒な事も多いが…
…懐かしい人にもう一度会えるなら、チップであるのも悪くない気がする。
「せやかて…俺、今は保健医やし♪
ここ保健室やろ?
居ってええと思わへん?(笑)」
「ぇっ…保健医なの!?」
「何言うてんの!?どっからど~見ても保健医やないかぁ(怒)!?」
「白衣は着てるけどね…?」
「なんや…その目は!?」
「…蒸さんの白衣姿、見慣れてないんだもん。でも…また、一緒だね?
…懐かしいな、昔に戻ったみたい。」
「何言うてんの?俺だけやないよ…?
和水の知り合いは、殆どここで見付かるんとちゃうか…?」
和水が、ふと具志に視線を戻すと…
具志が呆れた様子で尋ねた。
「なんだよ。お前達も知り合いか?」
「前のな。」
蒸はにっこり笑って具志に答えた。
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