保健室

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(出てこなくても良いよ…永久に…) 「和水 顔に出てるでぇ…(黒いのが…) 仕舞ぃ?」 「あはは。分かります?」 俺は首を傾げてにっこり笑った。 元々隠す気はないし… それ以前に、この人には…隠しても無駄だと、分かっていた。 「それだけ顔に出してれば誰でも分かるわ。恵はん 若先生に ゾッコンやったもんなぁ…。 あ…体温計終わったみたいや。 36.3分…熱はないみたいやな。具合悪い所とかないか?」 蒸さんは、俺に聞く… チップの事件以来、政府はチップの扱いに慎重で… …和水の転校も、来る前と着いた後に診察を受ける事が条件となっていた。 「至って元気です。」 「それは…何よりや♪」 俺に笑いかけた蒸さんに… 笑って返す。
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