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なんとなく…
車を走らせながら、タバコをふかす先生の横顔を眺める。
「あの…。」
「なんだ?」
「何故、恵さんと藤夜は、専用車使うの嫌がってるんでしょうか?」
「あぁ…それは…。」
先生は少し苦笑する。
「黒塗りのリムジンで送り迎えされるのは目立つから、嫌なんだと(笑)…
ただでさえ、前世で双子って事と
、チップってだけで目立つもんな…。
それに、生徒会の人間だし…。」
「え?生徒会の人間だと目立つんですか?」
和水は首を傾げる。
「まぁ…うちの学校だと、生徒会は一種のアイドルだ。
お前の前の会計も、それが嫌で辞めた口だがな。
お前に感謝してたぞ?
変わりが見つかったから、辞めれるって…。」
(い…嫌だ。)
「俺は 、嬉しくないです(泣)。」
「あはは。そうゆうな。」
先生は、軽く笑うと…
車を止めた。
「着いたぞ!!」
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