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「あ…スイマセン。今日転校してきた和水信弘です。」
「あぁ…チップの子か…入って!?」
男の人は、警戒をといた様に破顔して…
俺をを門の中へ迎え入れてくれた。
「いやぁ…ゴメンゴメンっ!?最近不審者が多いものだから…」
「いえ…俺の方こそ。なんか 色々、珍しくて挙動不審だったから…(汗)。」
男の人は、さりげなく俺の荷物を片方持つと…
校舎に向かって歩きだした。
「あはは。やっぱり 珍しいよね。広いし…俺未だに迷うよ。」
「お兄さんでも…迷うんですか!?」
「たまに校舎とか入ると時々ね…
でも…お兄さんって和水君…
俺も、もう23だし…中身ただのオッサンだから(笑)。」
「23じゃ、 まだお兄さんだよ…」
笑ってそう言ったお兄さんに訂正して…少し駆け足で近寄って、後ろを歩く。
「有難う。お世辞でも嬉しいよ。」
「ところで…お兄さんは!?」
「あぁ…自己紹介がまだだったね。
俺は、ここで事務長ををしている
真中麻緒。
ほら、門のすぐ横に建物があるでしょ?
あそこが門番も兼ねた事務室になってるんだ。」
「えぇっ!?あれ全部!!」
「そう。ビックリでしょ(笑)!?
俺は大抵 あの建物の中に居るから…
いつでも 遊びにおいでね。
あっ…あと!!
届いてた 荷物は寮の方に運んであるからね。」
「ハイ。有難うございます。」
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