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「でも この時期に転校って珍しいね。
ここは 大学までエスカレーター式だし…
転校生自体珍しいんだけどね。」
俺は、顔を上げた。
真っ青な空に、すがすがしい空気に頭の中の霧が、少しずつはれていく…
「ずっと探してた知り合いが…
この学校に居るって分かったんです。
夏休み明けまで 待っていられなくて…」
「そっか…
この時期からの転入って聞いて…
クラスに馴染めるか心配だったけど…
和水君なら 大丈夫そうだね…
知り合いも 居る様だし。」
お兄さんは、安心したように 微笑んで、生徒用昇降口の戸を開けた。
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