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「遅れてすみませーん。」
口調からも分かる通り、全く反省はしていない。
「ったく、クソガキが。」
とっしーは舌打ちをすると、私のすぐ前に座布団を投げた。
「座れ。」
イライラはしているが、怒っているわけではなさそうだ。
「どうしたんですか?急に呼び出しなんて。私何も悪いことしてませんよ。」
私は一応自分の潔白を唱えながら座布団の上に腰をおろした。
とっしーと向かい合わせで座っている事になる。
「お前、つい先程に隊士達をめちゃめちゃにしたそうじゃないか。」
.....いまさっき起きた事を何故知っている...。
「まあ、よーくご存知で。
知るのが早過ぎやしませんか?」
「たまたまそこを通りかかった藤堂に教えてもらった。今鬼春が鬼の顔して隊士達を地獄に送ってる最中だからどうにかしてくれ、って。」
とっしーが急に口元を緩めてニカーッと笑った。
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