十一番隊組長、斎藤 春

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ああー、イライラする.....。 私は眉間にシワを寄せ、道場の端っこで固まって話をする隊士達を睨んだ。 コソコソコソコソうるさいなあ。 どうせ私の悪口でしょうに。 ここじゃなくて、他に溜まり場ないのかなあ。 「おーい、お前ら何サボってんだ??」 あ、さのっち。 彼の名前は原田 左之助。十番隊組長。 お腹には切腹のあとがある。 よく死ななかったなあ。 さのっちに声をかけられた隊士達は、苦笑いを浮かべつつ、再び練習に戻った。 「どうした、鬼春?不機嫌そうだけど。」 あーあ、いつまで経ってもこの 鬼春、っていうあだ名は変わらない。 それは更に私を不機嫌にした。
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