恋せよ鬼女(おにめ)

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「なっ、なんだよ鬼春!! なんか食べないのかよ!?」 手を引かれているヘタレスケが文句を言った。 が、私は答えない。 しばらく走って甘味屋が見えなくなったところで、ピタッと止まる。 ここなら永倉組長の顔は見えないよね。 走り疲れた平助が息をきらして座り込んだ。 「ったく、なんで走るんだよ!! 甘味屋行こうって言ったの、お前じゃないかっ!!!」 座り込んだままの平助が私に向かって怒鳴りだす。
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