~蘇る体と記憶~

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死んだ時から今に至るまでなにが起きたのかまだあやふやだ。 所々のキーポイントが抜けてるからなかなか繋がらない。 手にシャンプーを取り、頭を洗い始めた。 すると、手で頭を擦るたび霧がかかった記憶が次々鮮明さを増す。 そうか! 俺は死んで冥界に行って、ヘルゴーストになって… そうだったのか! 色んな事を母さん達に話さなくては。 そう、これから俺は重大な任務こなさなくてはいけない。 慌てて俺は体を洗い、急いで体を拭き自分の部屋に戻り着替えた。 「母さん!母さん!!」 家中に響くほどの声で俺は母さんを呼んだ。 「話があるんだ。居間に来てくれ!」 そう言った俺は先に居間に向かった。 そう、俺の棺があるところが居間だ。 「どうしたの?」 寝巻き姿で入って来た母さんが言った。 「少し長くなるけど、母さんに言わないといけない事を…思い出したんだ」 今までにない真剣さで俺は言った。 それを読み取ったのか小さく頷いた母さんの反応を見て、思い出した事を俺は話し出す…
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