~虚ろな記憶~

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西洋のおとぎ話に出てくるようなお城に近い、一階と二階に分けられていて横にはテラスのようなところがある。 大きい両開きの扉が正面に構えられている。 扉の前でアイザックが数人の人だかりをなぎ倒し、扉を破って中へと入っていた。 追うおっさんの体から電気が纏わりつくように出て来た。 すると追うスピードが増し、俺の視界は変わらずおっさんの少し後ろを同じスピードでついて行く。 数秒で建物まで辿り着き、倒れた人達に視線を配りながら壊れた扉を跨ぎ中へ入った。 正面にはカウンターがあり、女の子が数人頭を覗かせながら隠れている。 カウンターの両サイドに扉があって、更に横には入り口から壁に沿って二階に続く階段が弧を描くように作られていた。 右側の階段を二階へと上がるおっさん。 階段を上りきると左側に直ぐ扉があり、右側は外を見れるような作りになってる。 左側を手前から奥まで扉が…1…2…3……7つもあるのか。 廊下にでたおっさんが一つ目の扉へ入った。 そこにはアイザックが立っていて、直線上に扉があり、俺達を背中に奴が扉を見つめる。 そして扉の横に男が立っていた。
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