第五章

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「やっぱりここか」 沙紀が連れてきてくれたのは、中原ダムだった。ここでは毎年、夏休みに町規模の花火大会をやっている。 ここの花火は凄く迫力があるし、最後に打ち上げる花火は、毎年テーマが決められてあって、とても有名だ。たしか去年のテーマは…そうそう『友情』だ。子供三人が仲良く手をつないでいたやつが打ち上げられていたな。 今年はなんだろう、調べときゃよかったな。 「私、ここの花火大会のことキラに聞いて、大きいとか、最後のテーマとか、凄い憧れちゃってね」 そうだよな、沙紀は初めてだからな、ここ。
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