第六章
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「そろそろだね」 右手に特大のわたあめを持った沙紀は、左手で携帯を開き、時間を確認する。 時刻は七時五十分、打ち上げは八時。まさにそろそろだ。 「なあ沙紀、花火を見るのが目的なら、いい場所知っているけど、そこに行かないか?」 「花火が見やすいならどこでもいいよ」 僕たちはダムとは少し離れた、空が見やすい丘へと移動した
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