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翌日 昼休み
葵はカウンセリング室で昼食を取って居た。
梨恵は葵に温かいミルクティーを淹れる。
「ありがとうございます」
「どう致しまして……ところで今日は彪兎くんは居ないのね」
「友人と昼食を取っているのでしょう」
「そういう時は葵さんも余りこっちに来ないのに1人で来るのは珍しいわね」
葵は理由は無いが彪兎が居ないとカウンセリング室は来なかった。
「今日は聞きたい事があって」
「なにかしら」
葵は昨日会った小林と言う名の先輩を思い出した。
「私と彼以外に連続自殺の事を殺人と言う生徒がいます」
「でもそれは結構メジャーな噂よね」
梨恵は別段不思議がることもなく聞き返した。
「ですがその生徒は殺人が既に終わったと、正確には『発生していた』と言っていました」
葵のその言葉に梨恵は、目を丸くし、それから妖艶な笑みを浮かべた。
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