No.01 曇天

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  翌日 昼休み 葵はカウンセリング室で昼食を取って居た。 梨恵は葵に温かいミルクティーを淹れる。 「ありがとうございます」 「どう致しまして……ところで今日は彪兎くんは居ないのね」 「友人と昼食を取っているのでしょう」 「そういう時は葵さんも余りこっちに来ないのに1人で来るのは珍しいわね」 葵は理由は無いが彪兎が居ないとカウンセリング室は来なかった。 「今日は聞きたい事があって」 「なにかしら」 葵は昨日会った小林と言う名の先輩を思い出した。 「私と彼以外に連続自殺の事を殺人と言う生徒がいます」 「でもそれは結構メジャーな噂よね」 梨恵は別段不思議がることもなく聞き返した。 「ですがその生徒は殺人が既に終わったと、正確には『発生していた』と言っていました」 葵のその言葉に梨恵は、目を丸くし、それから妖艶な笑みを浮かべた。  
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