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***
「ここは…」
真っ暗闇だった。
地面からはタイルの冷たさがじわじわと体に伝わってくる。
状況を把握するには少しだけ時間がかかった。
長い通路…
その先にある上と下へ向かう階段…
左には通路いっぱいにある窓…
右には少し古びた扉…
学校だった。
しかも自分の通っている学校とは少し雰囲気が違う。
窓から差し込む光は太陽ではなく、薄暗い月の光。
どうやら夜のようだ。
俺は立ち上がり、辺りを見回す。
薄暗い…
いくら幽霊や妖怪を信じない俺でも背筋が凍った。
全く身体が動こうとしない。
それどころか震えが止まらなかった。
不気味。
そんな時だった。
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