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―学校までの通り道―
いつも俺は大通りを通って学校まで行く……っていうか、この通りが一番早いわけだが。
途中、信号が2つぐらいあるわけだが…住んでるところが田舎なもんで、多いのか少ないのかはさっぱりだ。
哲「…っつーか、んなことどうでもいいわ!!何も考えず、さっさと突っ走るぜ!!!」
いつもよりも倍になるくらいの速度で走る、走る。何も考えず、ただ無心に。
だが現実は――
哲「はぁ…はぁ…で、ですよねー…はぁ…」
一つ目の信号で、余裕のストップ。
マジついてないぜ……
ふと時間が気になって携帯を開いて見てみる。
哲「……8時32分…無理ゲーすぎやしないか?神はこんな過酷な試練をお与えして一体俺に何をしろと…」
まだ走って2分。
そしてまだ距離も後半分にも行っていない。
哲「だがしかし、俺は!まだ!諦めない!!」
信号が青になり突っ走る。とりあえず走りまくる!
ベストを尽くせばいいんだ!
ダメならダメでそれでもいいじゃないか!
哲「ってダメに決まってんだろ!っつか自分にツッコミしてる暇なんかねぇぇぇ!!!」
…とりあえず、走る―――
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