未知。

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「…そして、倉井は言いました。」 渚は一端言葉を切ると、遠くを見つめた――‥ 「『頼むっ!一生の願いだ!!!寮部屋の前までついて来てくれないか!?』…って、あまりもの必死な形相に俺は頷くしかありませんでした‥」 それからです、と渚は真顔になる。 「…倉井が玄関の扉を開けて、数分も経たぬうちに『助けてくれぇぇえぇっっ!!!!』という悲鳴が聞こえたのは…」 渚は問題の倉井と例の同室者、山田の寮部屋の玄関前に立ち、びっしり張り付いた蔓を引きちぎると、 ―― バンッ!!! 勢いよく扉を開けた。 玄関という扉を開け、目に入ったのは――‥  
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