そこは‥ ジャングル。

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キュポッ!と突然、耳栓を嵌めた渚に二人も慌てて耳栓を嵌めた 鬱蒼と茂るジャングル‥‥。草木を掻き分けていくと、目の前に扉が現れた。 そこを開けると-- 『ギャアァァアァ!!!』 耳栓をしていても全くの意味を持たないほどデカい奇声を放つ植物が花という口を開けていた。  パタンッ… 「なんだ!? 何なんだアレは!!!!? あの3m近くあるデカい植物は一体なんだ!?」 驚きのあまり、開けた扉を咄嗟に閉めてしまった旭はこれ以上にない強張った表情で渚に詰め寄る‥ 「歯が… 花に歯がありましたよ!?刺々しい歯が!!!一体、アレは何ですか!?あの喧しい奇声を前に耳栓の意味も何もありませんよ!?」 詰め寄る二人に渚はあくまで冷静な対応だった。 「だから言ったじゃないですか、最初に… 気休めだと。それと、俺が一番恐れていたのがヤツです… 今見たアレは、山田がアマゾンの… ジャングルの奥地から採取した種子を育てたものです。以前に山田本人がそう言ってました…」 疲れた表情で溜め息つく渚に二人は視線で話の先を促した 「食虫植物、なんですかね…。本人はネペンテス科とか言ってましたけど、成長剤といろんな栄養剤を混ぜた水を与えてたら、本人いわく立派に育ったそうです…」 渚の淡々とした喋り方に静が突っ込む 「立派にって… あれは、誰がどう見ても異常ですよ!? 育ち過ぎですよ!!!」 「副委員長… 俺に言わないで山田本人に言ってくださいよ。それと、副委員長はアレを育ち過ぎだと言いましたけど、 あれ、現在進行形で成長中ですよ」 という渚の言葉に、二人の顔は、すっかり血の気が引いていた‥。 .
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