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「……あの、まさかあの先に行かなければならないんですか!?」
「えぇ、山田の部屋はあのさらに奥ですよ」
「…一度きりの割にはよく覚えてますね…」
静の若干驚きの含んだ声に、
「あの日、倉井が悲鳴を上げたときに俺達は中に入ったんです‥
そしたら、そこは寮のはずなのに何故かジャングル。ヤツの蔓が部屋中に這っていて‥ 倉井はあの大きな花に喰われかけていました‥。誰が3mほどのネペンテス科の植物がいると思いますか?
失神しかけの倉井を助けるどころか、ヤツの蔓に捕まった俺も危なく喰われかけたんです… 本当に思い出したくもない。忌ま忌ましい記憶です。」
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