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「…そうか、お前も被害者だったのか」
隣から向けられる同情の視線に渚の顔が歪んだ。
「ですが、よくアレから逃げ出せましたね… 」
先ほど見たあのデカイ植物を思い出した静は口をヒクつかせる
「あー… 喰われかけたんですけど、ちょうどあの時‥‥ 山田が来たんですよ。水の時間だって。…で、喰われかけてる俺らを見た山田は俺たちの身を按じるどころか…
『ネペンテス君!?そんなもの食べたら枯れちゃうよ!!?』って、あの異常とも言える化け花を心配するんですよ? 本気で殺意がわきました。」
そう語る渚の目は本気だった。
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