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三人は茂みに隠れて、忍び足でジャングル化した部屋を進んでいく‥
「…本当にバレないのか？」
後ろのほうで、奇声を発しているネペンテス君に茂みに隠れながらとは言え、見つからないのかと… 不安を見せる旭に渚は相変わらずの無表情で答えた。
「問題ありません。山田いわく、ネペンテス君は草木に紛れ込むと、視界に入らないそうです‥
手足とも言える蔓を踏んだときは別ですけど。」
ひそひそと声を交わす彼らの目の前に新たな扉が目に入った‥
旭がドアを開けると、
「くっそーーっっ!!!なんで寮に普通に沼地があンだよ！？マジ、沈むっ！ちょっ!!山田ぁぁあぁあぁぁ！！！」
山田の名前を叫び、茂みから伸びている草を必死で掴んでいるのは‥
肩下まで泥沼に沈んだ黒スーツに黒サングラスの金髪の男がいた
「茂村先生… なにやってんですか」
そう、茂みから伸び出た草に必死に掴んでいるのは何を隠そう…
担任の茂村 怜(ｼｹﾞﾑﾗ ﾚｲ)だった。
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