いざない
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沈丁花は夜、香ります。 酔いに誘うような、 甘くて重い、 永遠に明けない夜の香りがします。 夜道を歩いていると、 沈丁花は、 垣根や塀の間から、 私の目には見えない長いかいなをのばしてきて、 そっと鼻と口とをおおっていきます。 そして頬よせ、 「こちらにおいで」 と囁いて、 振り返ったときには、もう、いないのです。
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